お客様とて許せぬ砲

・もう7月の後半に入っていることに気づき慄く。6月までの記憶はあるので、もしかすると僕は6月からやってきたのかもしれない。

・新しく買った財布からおにぎりせんべいの匂いがする。不快である。おにぎりは料理の癖に「作る」ではなく「にぎる」と表されるので不憫だなと思うことがある。

・習慣というものの恐ろしさを体感する。小さな怠惰や欺瞞が年月をかけて重なり合い、やがて肉体や思想になってはっきりと現れる。個々人の体質にもよるのかもしれないが、肥満や痩身は怠惰である。傲慢である。

・金碧のさぼてんを見た。

・インターネットを常として育ってきた身として、「夏の猛暑日において、登場人物がすべて冬のかっこうをしており、植物の緑や蝉の鳴き声などのわかり易い違和をできる限り取り除いた映像を、その予備知識がない人間に見せたらどう思うのか?」ということを考える。夏だと気づくだろうか。嗅覚や触覚を呼び起こす。

・物事は作用反作用で成り立つ。誰かを殴るとこっち側も痛いのは当たり前で、それをわざわざ相手に伝えて許しを請うような所作は下品だ。

・小さな冷蔵庫が欲しい。あと新しいソファが欲しい。